GV-USB2とFFmpegを使ってVHSテープをMPEG4でキャプチャー
今更と思われるかもしれませんが、VHSテープのキャプチャーについて書こうと思います。
皆さんもVHSテープが捨てられず部屋の片隅においてある人もいるのではないでしょうか。
今回、IODATAのGV-USB2/HQを使ってキャプチャーしました。
商品のリンクは下にあります。
付属のLight Captureというソフトでは、MPEG2フォーマットでしかキャプチャーできないのでFFmpegを使用しました。このソフトを使えばMPEG4フォーマットでキャプチャーできます。圧縮率や画質を考えればMPEG4を選択するのが無難でしょう。
FFmpegの使い方はちょっと面倒ですが、無料で使えます。
インストールの方法は他の方がわかりやすく解説されているのでそちらを参考にしてみてください。下記にリンクを張り付けておきます。
https://rikoubou.hatenablog.com/entry/2019/11/07/144533
インストールが終わったらビデオをつなぎます。下記をコピペしてEnterを押します。
ffmpeg -rtbufsize 256MB -f dshow -i video="GV-USB2, Analog Capture":audio="GV-USB2, Analog WaveIn" -c:v libx264 -pix_fmt yuv420p -profile:v high -flags +ilme+ildct -top -1 -acodec aac output.mp4
ビデオの再生ボタンを押せばキャプチャーできます。
終了させるときはqを押してください。
おそらく初めて使う方はコマンドの意味が分からないと思いますので、ざっくり解説していきます。
-rtbufsize 256MB
バッファサイズを指定します。
-f dshow
映像と音の入力にDirectshowを使うようです。
-i video="GV-USB2, Analog Capture":audio="GV-USB2, Analog WaveIn"
USBにつないだキャプチャーデバイスの名前を指定します。
-c:v libx264
コーディックを指定します。インテル製のCPUを使っている場合、libx264をh264_qsvと置き換えるとCPUに内蔵されたエンコーダを使い、CPUの負荷を下げられるようですが、私の環境では実行できませんでした。
-pix_fmt yuv420p
ピクセルフォーマットを指定します。プロファイルをhighにしたい場合、yuv420pで指定する必要があります。
-profile:v high
プロファイルを指定します。windows10のWindows Media Playerは、デフォルトの状態でhigh422やhigh444のプロファイルを再生できないためhighに設定しています。
-flags +ilme+ildct -top -1
インターレースでキャプチャーする場合は上記になるようです。VHS自体がインターレースですので画質を劣化させたくない場合はインターレースを選んでください。
-acodec aac
音声のコーディックをaacに指定します。
output.mp4
ファイル名を指定します。
ちなみに解像度はDVD規格の720×480で出力されます。VHSの有効走査線が480本であるため垂直解像度は480でエンコードするのがよいと思われます。
他の記事も参考にしてください。
FFmpegで映像を表示させながらキャプチャーする - きままブログ
FFmpegでキャプチャーする時にタイマーをつける - きままブログ
他にも細かく設定できます。下記に英語ですが解説があります。
https://ffmpeg.org/documentation.html
日本語で解説しているサイトもたくさんあるので参考にしてください。
下記を購入しました
I-O DATA|アイ・オー・データ ビデオキャプチャー GV-USB2
GV-USB2とGV-USB2/HQの2種類あってデバイスは同じで同梱されているソフトが違うようです。ちなみにGVUSB2HQを買いました。ブルーレイのオーサリングにも対応しています。
ビデオデッキは中古であれば買えます。
自分でやるのが面倒な人はDVDやBlu-rayへのダビングサービスがあります。